にんじんジュース癌治療の効果とレシピのご紹介~闘病中のサポートに!
以前、癌治療を受けていた時に人参ジュースを飲んでいました。癌治療は、抗がん剤、放射線治療など、免疫力が失われる過酷なものでした。
人参ジュースは、免疫力を高める効果があると聞いたことがありました。今回は、人参ジュースの効能とレシピをご紹介します。
人参ジュースは癌治療に効果があるのか?
皆さんは、人参ジュースが体に良いという話を聞いたことがあるでしょうか?人参ジュースは、免疫力を高めて、癌や生活習慣病を予防するのに役立つと言われています。
その人参ジュースを癌治療に利用しているのは、ゲルソン療法が有名です。
ゲルソン療法とは
ゲルソン療法は、ドイツ人医師マックス・ゲルソン(1881~1959年)が考案した食事療法です。
ゲルソン博士は、がんは全身の栄養・代謝障害がもたらす病気であると定義づけました。
ゲルソン療法は、人参ジュースをはじめとした大量の無農薬・有機野菜・果物を使用したジュースや野菜スープを摂るものです。1日13回搾りたてのジュースを飲む、他には塩分、脂質、動物性たんぱく質の摂取制限などがあります。
興味のある方は、主治医に確認の上、専門家の指導のもとに行ってください。
乳がんの宣告を受ける
私は、6年前に乳がんの宣告を受けました。トリプルネガティブでセカンドステージでした。
これから治療していくことの不安と死への恐怖があって絶望している時に、この本を見つけました。
「100日で癌に勝つ」というタイトルに惹かれて、この本を選びました。
この本では、野菜・果物ジュースやスープ等で、たくさんの無農薬・有機野菜を摂取することを勧めています。抗がん剤治療やその他の治療と併用して癌が小さくなったり、消えたという体験談が載っていました。
この本を参考に、主に手作りの人参ジュースを飲んでいました。他には市販の野菜ジュースや青汁、野菜スープなども併用していました。1日に1.5~2Lの野菜・果物ジュースを摂ることを勧めていますが、これだけたくさんとるのは大変でした。実際は、1Lぐらい飲んでいたと思います。
人参ジュースを飲んでみてどうだったか?
実感としては、にんじんジュースを飲んでいるだけで癌が治るわけではないと思います。
私の場合は、抗がん剤治療で癌を小さくしてから手術をするという治療方針でした。抗がん剤の副作用で食欲のない時は、人参ジュースや野菜スープは飲みやすく栄養も摂れました。
人参ジュースを飲みながら、約半年の抗がん剤治療を続けて癌が小さくなり手術も成功しました。
抗がん剤を併用していたので、人参ジュースだけで癌が治ったわけではないのですが、人参ジュースにはいろいろな効能があります。
癌治療のサポートにはなりますので、飲んでみる価値はあると思います。
手作りの人参ジュースは、市販のものより美味しく栄養価も高いです。お好みで果物や他の野菜もプラスできるのでお勧めです。
今回は、私の作っていたレシピをご紹介しますので、是非お試しください。
抗がん剤治療中に、毎日人参ジュースをつくるのは大変でしたので、市販の人参ジュースと併用していました。そちらもご紹介したいと思います。
人参ジュースの効能について
今回の人参ジュースは、人参、りんご、レモン、ハチミツで作っています。これらの食材には、それぞれ効能がありますので、まずそちらからご紹介します。
人参、りんご、レモンの効能をご紹介!
では、それぞれの食材についてみていきましょう。
人参のココがスゴイ!
- 免疫力を高めるベータカロチンが豊富
- 強い抗酸化作用がある
- 皮膚や粘膜を保護する
- 抗がん作用を示す研究結果がある
人参は、ベータカロチンを含む緑黄色野菜のエースと言われています。抗酸化作用で癌や生活週間病を予防してくれます。
りんごのココがスゴイ!
- 腸内環境を改善する
- 免疫力を高める
- 発がんや老化、動脈硬化を促す活性酸素を消去する
- 動物実験でがんの抑制効果が認められている
りんごは、整腸作用やコレステロール低下作用のあるペクチンが含まれています。果肉よりも皮に多く含まれているので、皮ごと食べるのがおすすめです。皮には、ポリフェノールの1種であるアントシアニンも含まれています。ポリフェノールには、強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素の働きを抑えます。
レモンのココがスゴイ!
- クエン酸が豊富で代謝を正常にする
- 強い抗酸化作用がある
- 鉄やカルシウムなどのミネラルの吸収を促す
- 抗酸化作用のあるビタミンCが豊富(100g中に50mg)
レモンは、ビタミンCが豊富です。ビタミンCは柑橘類の中でも特に多く、約半分は皮に含まれています。外国産レモンは、防カビ剤の心配があります。皮も安心して使うためには、国産がおすすめです。
豊富に含まれるクエン酸は、筋肉疲労を回復する効果やカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを吸収しやすくしてくれます。
ジュースやスィーツを作る時に、他の果物の酸化を防ぐために果汁が使われています。これは、今回人参ジュースにレモンを入れる理由の一つです。
ハチミツのココがスゴイ!
- 免疫力を高める
- 代謝を正常にする
- 滋養強壮作用がある
- 疲労回復作用がある
古くから、免疫力を高める健康食品として親しまれ、滋養強壮・疲労回復作用があります。成分の約8割が糖質ですが、代謝を正常にしてくれるビタミンB1、他にはクエン酸、乳酸、亜鉛、コハク酸などが含まれています。
加熱すると栄養素が失われてしまうことがあるので、加熱処理されていないものの方が良いです。加工処理されていないものは、透明度が低く、低温でかたまりやすいのが特徴です。
人参ジュースの効能まとめ
人参ジュースには、たくさんの効能があります。健康な方には病気の予防になり、病気の方には改善の手助けになります。
- 免疫力を高めて癌や生活習慣病を予防する
- 皮膚や粘膜を保護して抵抗力を高め、風邪を予防する
- 体内の代謝を正常にする
- 発がんを促す活性酸素を消す作用がある
- 腸内環境を改善して、免疫力を高める
- 滋養強壮、疲労回復効果がある
健康を維持するためにも、毎日の食事に人参ジュースを取り入れましょう!
人参ジュースの作り方
人参ジュースを作る際には、ミキサーではなくスロージューサーを使います。
なぜミキサーを使わないかというと、ミキサーは野菜や果物をカッターで粉砕して混ぜ合わせるので栄養素が酸化しやすく、食物繊維がそのまま含まれるので、量が多くなってしまうからです。適度な食物繊維は腸内環境を改善させますが、量が多すぎると腸に負担をかけます。
ジューサーを使うとかなりの食物繊維が取り除かれるので、野菜や果物の水分と栄養素だけが取れます。さらりとして飲みやすいです。
スロージューサーとは
ジューサーには、不要物を遠心分離させる高速回転のものと、スクリューで押し絞る低速回転のスロージューサーがあります。
スロージューサーは、低速で絞ることで、果物や野菜の栄養素をあまり壊さずに作ることができます。その為、高速なジューサーよりも効率良く栄養素をとることができます。
私の持っているスロージューサーは、野菜を適度な大きさに切らなければいけませんが、こちらのスロージューサーは、野菜を細かく切る必要がありません。りんごや人参もまるごと入るので手間いらずです。
人参ジュースの材料と作り方
それでは、人参ジュースの材料と作り方をご紹介します。
材料
- 人参 大2本
- りんご 1個
- レモン 1個
- オリーブオイル ティースプーン1杯
- ハチミツ 大さじ1
これで、コップ2杯分(大体400ml)が作れます。
レモンを選ぶ時は、外国産のレモンは、防カビ剤が気になるので、国産のものを選んだ方が安心です。国産のレモンは値段が高いのですが、マイヤーレモンは少し安かったので、今回は国産のマイヤーレモンを選びました。
作り方
材料は、皮付きのまま搾っていくのでよく水洗いをします。
まず、レモンをスクイーサーで絞ります。レモンは縦に切った方が絞りやすいです。

絞ったレモンをジュースのカップに入れます。

レモンを先に絞って入れておくことで、りんごの酸化を防ぐことが出来ます。
人参には、ビタミンC破壊酵素(アスコルビナーゼ)が含まれています。この酵素は、熱や酸に弱いので、人参を生でジュースにする場合は、レモン汁を入れた方が良いです。酸味が加わるとスッキリと飲みやすくもなります。レモン汁がなければ、りんご酢などのお酢でも良いでしょう。

りんごは、8等分にしました。

人参はこれぐらいの大きさに切りました。
では、材料をスロージューサーに入れていきます。
人参を先に、次にりんごの順で搾っていきます。

ジュースの量はこれぐらい(400ml)ですが、けっこう搾りかすがでましたね。
搾りかすを再利用したい場合は、ホットケーキやキーマカレーに入れると無駄にせずにすみます。

ジュースにオリーブオイルとハチミツを入れて混ぜます。
人参に含まれるβカロテンは、油と一緒にとった方が吸収率がアップするので、オリーブオイルを加えました。

コップ2杯分の人参ジュースが完成しました。
お味はというと、レモンが1個入っているので、酸味があって、人参臭さはほとんど感じませんでした。酸っぱいのが苦手な方は、レモンの量を減らすかハチミツの量を増やしてください。
材料は、無農薬人参・国産レモンを入手するのが難しかったので、ネットで購入しました。
おすすめ市販の人参ジュース
私は、人参ジュースを作るのが大変な時は、市販の冷凍人参ジュースで代用していました。
冷凍の人参ジュースは、ピカイチ野菜君の物が有名です。こちらでは、無農薬で化学肥料不使用の人参を使用しています。
搾りたてを冷凍するので、美味しさがそのままです。
ボールに水をはってジュースのパックを入れて置くと、数分で飲めるようになります。
人参ジュースを作るのは大変なので、今はこちらの冷凍人参ジュースを毎日飲んでいます。術後5年が経ちましたが、これからも健康でいられるように続けていきたいと思います。
おじいちゃん、おばあちゃんやご両親に、人参ジュースをプレゼントしてあげると、喜ばれると思います。
最後に
今回は、人参ジュースの効能やレシピをご紹介しました。人参ジュースは、癌や生活習慣病の予防に効果的です。病気改善のサポートにもつながります。
これを期に健康維持の為にも試してみてはいかがでしょうか?
人参だけでなく旬を迎えた野菜は、栄養素が豊富に含まれています。お好みの野菜を使ってアレンジすると、バリエーションが広がっていろいろな味が楽しめます。
ぜひ、みなさんのオリジナルレシピで手作りジュースを作ってみてください。
めんどうな時は、手軽にとれる青汁もおすすめですよ。
今は健康を考えて、毎日自家製の黒ニンニクを一欠片食べています。お陰様で風邪を引かなくなりました。黒ニンニクは、免疫力アップや疲労回復などの健康促進、お肌トラブルなどにも効果が期待されています。
(参考文献)
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- 「食材の基本がわかる図解事典」(成美堂出版/監修 五明紀春)
- 「100日でがんに勝つジュース&スープ」(新星出版社/監修 済陽 高穂)