猫に水を飲んでもらうには?
猫に十分に水を飲んでもらうには、どうしたらいいのでしょうか?
今回は、猫に水を飲んでもらう為の工夫をご紹介したいと思います。
猫が水を飲まないのはなぜか?
猫は、喉の渇きを感じにくく、あまり水を飲まないと言われています。
猫の祖先は、水が豊富でない半砂漠地帯で暮らしいた為、少ない水でも生きていけるような体になっています。尿を濃縮して排出することで、水をリサイクルできるためです。
だからといって、水を飲まないと体の不調や病気になりやすくなります。
猫が水を飲まないとどうなるのか?
猫が飲む水の量が少なくなると、
- 脱水症になる
- 膀胱炎になる
- 尿石症になる
- 便秘になりやすくなる
猫がこうした症状や病気にならない為にも、飲水量に気をつけてあげなければいけません。
水の飲み過ぎも病気のサイン
十分な水分補給をすることは、泌尿器系の病気の予防に効果的です。
ところが、普段あまり水を飲まない猫がたくさん水を飲んでいるからと言って安心できません。おしっこの回数が増えている場合は、病気の可能性があります。
多尿多飲は、病気のサインです。猫のおしっこの回数は、1日2~3回が目安です。頻繁におしっこをしているようなら、獣医師さんに相談してみるといいでしょう。
猫の飲み水の基礎知識
猫に与える飲み水についての基礎知識をご紹介します。
- 1日の飲水量の目安
- どんな水がいいのか?
- 適温は?
1日の飲水量の目安
猫の飲水量の目安は?
猫の1日あたりの飲水量の目安(避妊・去勢ずみの成猫の場合)
体重 | 3kg | 4kg | 5kg | 6kg | 7kg |
飲水量 | 160ml | 200ml | 230ml | 270ml | 300ml |
(ねこのきもち第182号より引用)
どんな水がいいのか?
- 新鮮で清潔なものであれば水道水でも浄水でもかまいません
- ミネラルウォーターの場合は軟水(硬水は、泌尿器の病気リスクを高める場合があるので、適していません)
適温は?
基本的には、水道から出したままの水温でかまいません。
ただし、冬は猫の運動量が減るため、水を飲む機会が減ります。水温が10度以下になると飲水量が減ると言われています。
そういった場合は、ぬるま湯にしてあげるなど工夫をしてあげてください。
水を飲まない場合は、温度を変えて試してみるといいでしょう。
猫の飲水量が足りているかどうかチェックする方法
1つでも当てはまったら、飲水量が不足している可能性があるので、注意してください。
- ウンチが硬い
- 被毛がパサパサしている
- 体重が減る
- 口の中がパサパサと乾いている
- 皮膚に弾力がない
- 元気・食欲がない
猫に水を飲んでもらうには?
それでは、猫に水を飲んでもらうためにはどうしたらいいのかをご紹介したいと思います。
- 猫が好むお気に入りの器を置く
- 水飲み場を工夫して、複数用意する
- フードやおやつを水分量の多いものにして、食事から水分を摂る
猫が好むお気に入りの器を置く
猫は、警戒心が強いので、安心できる場所に、普段使い慣れたお気に入りの器を置いてあげることが大事です。
いろいろな器を試して、愛猫の好みを見つけてあげるといいですね。
愛猫が好む器
愛猫が使用している器や吸水器をご紹介したいと思います。
猫壱の脚付ウォーターボウル
見た目が可愛くて、高さがちょうど良いのでおすすめです。目盛りがついているので、飲んだ量が確認できるのもいいですね。
エコボトルトップ
500mlのペットボトルに取り付けて、ケージの中で使っています。普段、愛猫は、ケージにはトイレの時にしか入りませんが、それでも1日に1回はここで水を飲んでいます。
ピュアクリスタル ブルーム1.8L
水が流れて循環するので、いつでもきれいな水をたくさん飲むことができます。水を飲みやすい形状になっているのでおすすめです。メモリがあるので、ある程度飲んだ量が把握できます。
ピュアクリスタル セラミックス
こちらも水が流れて循環するので、いつでもきれいな水をたくさん飲むことができます。セラミックで出来ているので、丈夫で汚れがつきにくいです。
水飲み場を工夫して、複数用意する
猫は、のどの渇きを感じにくいので、自分のいる場所から離れている場合は、わざわざ水を飲みに行かないことがあります。
そこで、猫が何処にいてもすぐに水が飲めるように、いたるところに水飲み場を設置してあげるといいです。
リビング、寝室、廊下など水飲み場は、複数用意してあげるといいでしょう。
我が家では、リビング、ケージの中、2階の各部屋に水飲み場を用意しています。
フードやおやつを水分量の多いものにして、食事から水分を摂る
いろいろ試しても、水を飲みたがらない場合は、フードやおやつを水分量の多いものにして、食事から摂るといいです。
たとえば、
- カリカリフードを水でふやかしてあげる
- ウェットフードをあげる
- 水分量の多いおやつをあげる
- 猫用のミルクやスープをあげる
など試してみるといいでしょう。
ただし、食事とおやつのカロリー総量が適正値を超えないように注意をする必要があります。
我が家では、夏の暑い時期には愛猫の食欲が落ちてくるので、スープやジュレをあげて水分補給に気を付けていました。ちゅーるを水で薄めてあげるのも効果的でした。
水分補給に役立つスープ、おやつなど
水分補給に役立つスープやおやつなどをご紹介します。
最後に
愛猫は、なかなか水を飲みたがらないので、脱水症や膀胱炎、尿石症などの病気が心配でした。
今回は、水をたくさん飲んでもらうための工夫を調べましたが、簡単にできることばかりでしたね。
それでも水を飲みたがらない場合は、カリカリを水でふやかしたり、ウェットフードや水分量の多いおやつをあげればいいということがわかったので、気が楽になりました。
愛猫には、これからも健康で長生きしてほしいので、気をつけていきたいと思います。
(参考にした本)
- ねこのきもち第182号
- ネコDK the Best